アクサ生命「ユニットリンク」は死亡保障を準備しながら、資産形成も期待できる変額保険です。
変額保険とは、運用実績に応じて保険金や解約返戻金が変動する保険になります。
ですから通常の保険よりも投資性が高い分、リスクもあります。
このページでは、そんなアクサ生命の変額保険「ユニットリンク」の特徴や口コミなどを中心に紹介していきます。
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」の特徴
アクサ生命の「ユニットリンク」は、死亡保障の付いた保険で資産運用もできるという点が最大の特徴です。
資産運用というと難しく感じたり、上手くいかなかった時のリスクが頭をよぎったりするかもしれません。
ですが、「ユニットリンク」はあくまでも保険商品なので、解約返戻金のある生命保険に入るのと同じ感覚で加入ができ、かつ自動的な資産運用を楽しめます。
投資初心者でも安心して資産運用を始められるということですね。
何をしているか分からない会社に投資するのではなく、アクサ生命のように有名で堅実な保険会社にお金を運用してもらいたい方に選ばれています。
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」の保障内容は2つ
アクサ生命「ユニットリンク」の保障内容は下記の通りで、いずれか1種類のみ受取が可能です。
死亡保険金/高度障害保険金
加入者死亡もしくは高度障害状態になった場合、
- それまでに支払った金額
- 積み立てた(運用された結果の)金額
の、いずれか高い額を保険金として支給
※運用実績に影響されず、加入時に見積もった金額が固定で支払われます。
満期保険金
満期を無事迎えられた場合、それまで積み立てた金額の運用実績に基づいた金額を満期保険金として支給
※運用実績により、最終的に受け取れる保険金が変動します。
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」の口コミ・評判
アクサ生命「ユニットリンク」を実際に契約した方々の口コミ・評判を集めました。
変動保険ならではの良いところ、悪いところを比較してみましょう。
アクサ生命「ユニットリンク」の悪い口コミ(3件)

為替リスクがあって常に不安
私の場合は65歳を満期に設定したので、順調にいって満期保険金をもらえるにしてもまだ20年以上ありますが、中々気がかりが拭えません。
私が65歳になる頃に、先般のリーマンショックのような株価が暴落する事態が起きたらどうなるのか、と不安です。

仕組みが複雑でわからない
FPさんからアクサ生命の「ユニットリンク」についての説明を受けたのですが、正直僕には理解できませんでした。増えるの?減るの?といった感じで、安全なの?危険なの?ということも、最後までわからずじまいです。
簡単とは言われたんですが、どれを選べば良いのか、組み合わせや振り分ける比率やら考えることも多いし不確定要素ばかりで、僕にはもっとシミュレーションが簡単でいくら支払えば老後いくら還ってくる、と明確な商品の方が安心できると感じました。

解約控除額が大きく、大損した
アクサ生命の「ユニットリンク」に加入した頃は、運用実績が良い場合の金額に魅力を感じて加入しましたが、元本割れのリスクや知人に相談する中で、やっぱり着実に増やせる手段の方が安心ではないかと思いました。そこで、1年半以上加入した後に解約することにしたのですが、解約控除で80%も持っていかれてしまいました。
結局還ってきたのは支払い総額の20%で、3万円ちょっとしか還ってこなかったです。
早めにやめた分被害は少なかったですが、それでもショックは大きかったです。
これは自分で投資信託をしていても同じリスクがあると思いますが、本来私は安心するために保険に加入したのに、何故ここでリスクを負ったのだろうかと後悔しています。
アクサ生命「ユニットリンク」の良い口コミ(3件)

投資信託未経験でも安心
ですが、いざ商品を見てみたら…何が何だかサッパリわかりませんでした。
だから投資信託に対して、やりたいのにすごくハードルを感じていたのです。
ですが、アクサ生命の「ユニットリンク」は10種類の運用先から選べて、運用の比率も5%単位で選べるのがちょうどいいと感じました。
投資信託をやったことない立場でも、楽しく運用出来そうです。

死亡保険も付いて一石二鳥
やっぱり自分が一家の大黒柱になるので、万一を考えると死亡保障は考えなければならない。
でも、老後のことを考えてお金が還ってくるタイプの保険でシミュレーションしたら、毎月の支払いが24,000円を超えてビックリしました。(30歳男性、死亡保険金1000万円、60歳払済)
そんな中、アクサ生命の「ユニットリンク」は死亡保険もあり、かつ運用実績に応じた満期保険金もセットになっていて、とてもお得に感じました。
最終的にいくら還って来るのかわからない点はありますが、月々の支払いとのバランスで考えると妥当に感じています。

将来の資産を子供にプレゼントできる
だから、子供の出産に合わせて、子供名義で加入しました。
月額5,000円と毎月の支払いは少ないですが、やはり運用は時間が物を言います。
子供が社会人になった時に、子供本人に支払わせる形で譲渡します。
将来的にお金の大切さを伝えられるのはもちろん、お金自体も増やして1,000万円単位の将来の資産という形でプレゼントできるので、入って良かったです。
アクサ生命「ユニットリンク」の口コミ・評判を調査した結果まとめ
アクサ生命の「ユニットリンク」は変額保険と呼ばれる投資信託の要素を加えた保険商品のため
- 為替リスクや不透明さが複雑な印象を与えている
- 加入10年以内の解約控除が高いのもリスク
という悪い口コミがありました。
ユニトリンクに加入する際は、原則長期的な運用を視野に入れないと、間違いなく損をしますので注意してください。
このようなリスクを踏まえた上で、
- 死亡保険のついでとして資産運用ができる
- 投資は苦手だけど資産運用の入門として手軽に取り組める
など入ってよかったといったポジティブな口コミもありました。
アクサ生命「ユニットリンク」に限らず変動保険は一長一短ありますので、自分だけで判断せず必ずお金のプロのFP(ファイナンシャルプランナー)に相談しましょう。
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」のメリットとデメリットを比較
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」のメリットは以下の3点になります。
【メリット1】資産形成+死亡や高度障害時の備えができる
一般的に大規模な資産形成を行うには、多大な投資やリスクを抱えての運用になりがちです。
それなりの知識経験や手腕も必要となるでしょう。
ですが、アクサ生命の「ユニットリンク」はあくまでも生命保険としての役割を併せ持ちながら、資産形成の手段を持てます。
資産運用というカテゴリの中ではかなりハードルの低い、誰でも取り組みやすい仕組みと言えますね。
【メリット2】10種類ある特別勘定から種類や内訳を選択した運用ができる
投資初心者でも取り組みやすいとは言いつつ、10種類の運用先をそれぞれ選択&どこに集中させるか?といった面白さがあります。
世界株式に特化した運用先、日本株式に特化した運用先、債券に特化したものからバランスよく組まれたものまで、10種類の特別勘定と呼ばれる運用先から取捨選択することができます。
加えて、その資金振分の比重も各5%単位で組み立てられますので、全部で約10兆通りの運用が出来ます。これだけ組み合わせが出来ると、自由な運用が楽しめますね。
【メリット3】資産運用型だから増える時は元本の数倍になる可能性あり
預ける期間、金額にもよりますが、最初から上限を設けられていない分、市況が上向きな場合は大幅な運用益も期待できます。
30歳男性が月々2万円の支払で60歳を満期とした場合を例に挙げましょう。
30歳から満期までに支払う総額は720万円ですが、仮に払込額の全額を6%前後で運用したとすると、満期保険金が2,000万円を超えます。
アクサ生命の「ユニットリンク」は、運用レポートがWeb上で毎月発行されており、運用実績を確認できますが実績として10%を超えているものもあります。
ただ、実際には払込金額のすべてが特別勘定で運用されるわけではありませんので、リターン10%の投資信託で運用するほどには増えませんが、非運用型の保険よりは高額の満期保険金が期待できますね。
次に、アクサ生命「ユニットリンク」のデメリットを2つ紹介します。
【デメリット1】10年以内に解約すると支払った金額はほとんど戻ってこない
アクサ生命「ユニットリンク」の解約控除は、契約から10年未満の間発生します。
特に、契約から5年以内は、解約したら支払額の半分も戻って来ず、さらに1年未満の解約時には支払額のわずか10%しか還ってこないという厳しい控除率での運用となります。
一度加入したら、肝心な運用実績に関わらず10年以内の解約は痛手になると言えますね。
【デメリット2】運用実績によっては元本割れする
この保険は、満期の時点で運用実績が3%だった場合に、利益がきちんと出る計算で運用されます。
仮に運用の結果利益が出なかった場合は、死亡保険に充てられる金額や保険会社への手数料の関係で費用がかかっており、元本割れします。
こうなると、銀行に預けていた方がマシだった、となってしまいますね。
もちろん自分で運用先や割合を選べますが、市況の動きに合わせて運用実績が上下する面も多分にあり、半分運任せなのがリスクと言えますね。
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」に付けられる4つの特約
アクサ生命の「ユニットリンク」には、以下の特約を付加することができます。
1:リビング・ニーズ特約
余命6ヶ月以内と診断された場合、予定している死亡保険金から余命と宣告された期間までの利息、保険料を差し引いた額の範囲内で支給を受けることが出来ます。
2:指定代理請求特約
受取人である方が保険料の受取が出来ない状態である場合、加入時に設定した代理人が保険金を請求することが出来ます。
なお【受取が出来ない状態】とは、昏睡状態や認知症である場合等を指します。
3:年金払特約
保険金の全部または一部を、年金として受け取ることが出来ます。
4:年金払移行特約
加入者が55歳以上80歳以下で、かつ契約から10年以上経過している場合に限り、当該特約を付加することで、契約満了までの保障を取りやめ、契約の全部または一部を年金払に移行することが出来ます。
年金払特約と年金払移行特約の違い
年金払特約は、満期保険金を受け取る際に年金としての分割払いも選択出来る特約です。
一方で、年金払移行特約は、死亡保障が継続している中で、その死亡保障の権利を放棄する代わりに満期を迎えていなくても一括受取or年金払としての受取を選択出来る特約です。
ペナルティのない中途解約といったイメージですね。
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」は学資保険として使うのは危険
アクサ生命の「ユニットリンク」は、学資保険には適していません。
学資保険として用意するにあたって、一般的に運用できる年数は15~20年程度でしょう。
この「ユニットリンク」は資産運用型の商品ですので、市況にもよりますが運用期間が長ければ長いほどメリットを得られる商品です。
仮に、月々2万円の支払いをする中で20年間運用し、運用実績が利率3%だった場合、手数料を差し引いた払戻金は509万円です。
総支払額は480万円なので、実際の返戻率が106%となります。
しかし、上記はあくまで3%運用ができた場合の話。
それ以上の良い場合もあれば、それ以下でさらに返戻率が下がる場合もあります。
学資保険としては一定度の確実な資金を調達することが求められますので、金額の変動リスクも大きい「ユニットリンク」は学資保険に不向きと言えますね。
現在、返戻率が高く学資保険に適しているのは、ソニー生命の学資保険です。
詳しい解説については、↑のリンクをクリックしてご覧ください。
ユニットリンクの解約控除には注意しよう
アクサ生命「ユニットリンク」の解約控除に関しては、1年目90%の控除となり、その後1年ごとに10%ずつ控除割合が下がります。
9年目には10%、契約10年以上で解約控除がなくなる仕組みとなっています。
月々の支払いを1万円とした場合にどのような推移になるかは下記をご参照ください。
■ユニットリンクの累計払込額・解約控除率・払戻金について
累計払込額 | 解約控除率 | 払戻金 | |
1年 | 12万円 | 90% | 約1万円 |
2年 | 24万円 | 80% | 約5万円 |
3年 | 36万円 | 70% | 約11万円 |
4年 | 48万円 | 60% | 約19万円 |
5年 | 60万円 | 50% | 約30万円 |
6年 | 72万円 | 40% | 約43万円 |
7年 | 84万円 | 30% | 約59万円 |
8年 | 96万円 | 20% | 約77万円 |
9年 | 108万円 | 10% | 約97万円 |
10年経過 | 120万円 | 0% | 運用実績により変動 |
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」はどんな人向き?
アクサ生命の「ユニットリンク」は、保険の性質から見て、
- 死亡保険に対するニーズがあり、かつ掛け捨てではないタイプの商品を利用したいと思っている人
- 投資信託や資産運用に興味関心があるものの、知識や経験がなく、分からないのが理由で手をつけられていない人
こうした人に向いている商品と言えます。
反対に、向いていないのは、
- 死亡保険のニーズがない人
- 自身で取捨選択した資産運用ができる人
こうした人たちには、死亡保障分の保険料や運用における事務手数料分が無駄となるので、自分で投資信託をした方が効率よく資産運用ができることでしょう。
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」についてのまとめ
満期になると運用成績によっては高額な保険金を受け取れますので、月々の保険料を支払うことが苦になりにくいというメリットもあります。
しかし、契約後10年未満で解約すると高額な手数料を差し引かれ、支払った保険料の大部分が戻ってきません。
万が一のときのための資産を確保した上で、無理のない範囲でユニットリンクの契約をするようにしましょう。
また、支払った保険料すべてが運用されるわけではありませんので、『返戻率が高くても受け取る満期保険金に全額反映されるわけではない』という点にも注意が必要です。
医療保障や資産運用にかかる費用などが、払込保険料から差し引かれた残りの積立金に対しての返戻率だと思っておいてください。
監修:FP林泉