非常にシンプルな内容の学資保険として人気のある、明治安田生命の「つみたて学資」。
どれだけの保険料を毎月払えば、何年後にどれだけ増えて戻ってくるのか?気になるところですよね。
このページでは、明治安田生命「つみたて学資」の特徴や口コミ評価などを詳しく調べてまとめています。ぜひ参考にしてください。
明治安田生命の学資保険「つみたて学資」の種類と特徴
払込期間の種類・それぞれの掛け金等は、下記の通りです。
※契約者が満30歳男性、被契約者が満0歳の場合
なお、保険金の受取額は、下記の 2つのパターンから選べます。
【2】50万円×4回、総額200万円受け取り
保険金を受け取るタイミングは、子どもが18歳(大学入学時)になった時から21歳の満期時(大学4年生)まで毎年1回ずつと、どちらのパターンも同じなのですが、払込期間が変わると返戻率(どれだけ増えて戻ってくるか?の割合)が変動してきます。
【1】のパターンを例に、それぞれの払込期間における、掛金や返戻率などを詳しく説明していきますね。
■全期前納型(一括払込)
- 掛金総額:2,751,781円
- 返戻率:109.0%
- 増える額:248,219円
補足:「つみたて学資」の中では返戻率が最も高くなりますが、約280万円もの大金を一括払いしないとダメなので余程お金持ちの家庭しか手が出せません。
とはいえ、20年ほど預けて25万円もの大金が確実に増えるというのは魅力的であるのは事実です。
すでに教育資金として300万円ほど貯まっているけど、銀行の金利だとなかなか増えない…どうにか上手く増やせないかなぁ?と、思っている人にはかなりオススメですね。
■保険料払込期間10歳まで
- 掛金総額:2,836,300円(月額23,640円)
- 返戻率:105.7%
- 増える額:163,700円
補足:一括払い以外の払い込み方法の中で、返戻率が少しでも高い方がいい人に向いています。
子どもが10歳になるまでに払込が完了するので、小学校高学年辺りからの習い事に教育資金を割り振れるのも◎
■保険料払込期間15歳まで
- 掛金総額:2,879,100円(月額15,995円)
- 返戻率:104.1%
- 増える額:120,900円
補足:マイホームや車などのローンもがあるから毎月の出費は抑えたい…、でも子どもの大学資金はコツコツと準備しておきたい、といった人に向いています。
児童手当(5,000~15,000円)を毎月の払込に充当すれば、家計への打撃を少なくできるのもGOODですね。
明治安田生命の学資保険「つみたて学資」のおすすめポイント
■2種類の保険金×3種類の払込期間の計6パターンからプランを選べる
返戻率重視の人から、月々の支払いをできるだけ安くしたい人にまで対応したプランニングが可能です。
■子どもが15歳になるまでに保険料の払い込みが完了
子どもが21歳になる(満期)までダラダラと払い続けると、返戻率が100%を切る=元本割れを起こす学資保険がほとんどですが、「つみたて学資」は払込期間が最長15年までしか設定できないので、どの払込パターンを選んでも100%以上の返戻率をキープできます。
(最近では滅多にありませんが、保険会社が倒産した場合は元本割れを起こすケースもあります。)
また、子供が中高生になると、塾や部活でさらにお金がかかってきますが、「つみたて学資」なら遅くとも高校入学までには保険料を全額払い終えているので、保険料を気にせず子供の夢を応援できるいうメリットもありますね。
■親に何かあっても教育資金がある程度は確保できる
契約者が万一の際には払込免除(保険会社が代わりに支払ってくれる)となり、払込免除が認められた月からは1円も払わずに教育資金を作れます。
明治安田生命の学資保険「つみたて学資」おすすめポイントまとめ
- ライフプランに合わせて柔軟な教育資金づくりができる
- 保険料の払込は最長15年で元本割れしない
- 契約者に万一のことがあっても効率よく教育資金を貯められる
子どもの教育資金を『無理なくコツコツと積み立てたい人にピッタリ』の学資保険だと言えますね。
明治安田生命の「つみたて学資」に加入する年齢条件について
明治安田生命の「つみたて学資」は、契約者と被契約者(子ども)それぞれに、加入できる年齢条件があります。
まず契約者の加入条件は、満18歳~満45歳となります。
次に被契約者の加入条件は、満0歳(出生定日より140日前から申し込み可能)~満6歳です。
※被契約者の年齢が満2歳以上で申し込む場合、契約者の年齢上限が満40歳となるので注意してください。
明治安田生命「つみたて学資」のメリットとデメリットを説明
明治安田生命「つみたて学資」のメリットは、次の2点です。
ほぼ元本割れしない
明治安田生命の「つみたて学資」では、最も返戻率の低いケース(契約者45歳男性、被契約者満1歳、受取り総額200万円)でも返戻率が100.8%なので、明治安田生命が倒産しない限りは元本割れの心配はありません。
支払いした分よりも増えて、子どもの教育資金を作れるのは安心ですね。
保険料の払込免除特約がある
契約者が死亡、もしくは所定の身体障害表の第1級もしくは第2級に該当する障害状態になった場合には、それからの保険料の支払い自体免除され、かつ設定した受取り総額が確約されます。
不慮の事故で下半身不随や片腕が欠損してしまう、脳梗塞を患い言語障害が残ってしまう等々。
これらはあくまで一例ですが、日常の生活や仕事が続けられなくなるリスクは誰しもあります。
こうした世帯収入が減るリスクに陥っても、子どもの夢を変わらず応援できますね。
次は、明治安田生命「つみたて学資」のデメリットを2つ紹介していきます。
途中でコースの変更が出来ない
実際に支払いを継続する中で、「収入も上がってきたし、これならもう少し支払えるな」となることや、「思ったより他の支出もかさむし、減額したプランに変更したいな」と思うことは多々あります。
ですが、明治安田生命の「つみたて学資」は、一度申し込んだプランを変更できません。
確実な受取りができる反面、融通の利かない商品だとも言えますが、このデメリットは学資保険全般に言えることなので、頭の片隅にでも置いておく程度で十分です。
教育資金の受け取りタイプが1つだけしかない
学資保険には、
- 大学入学時に一括で満額を受け取る
- 大学入学までの小中高入学時に祝金として前倒しで受け取る
- 大学入学時から卒業するまで毎年受け取る
と、大きく3つのタイプがありますが、明治安田生命の「つみたて学資」は、一番下の毎年受け取るタイプしか選べません。
シンプルな内容を売りにした“かんたん保険シリーズ”とは言え、教育資金の受け取りタイミングの選択肢を狭めてしまうのはデメリットと言えるでしょう。
明治安田生命の「つみたて学資」が向いているのはどんな人?
この「つみたて学資」は、【貯金+少しでいいからお金を増やしたい】という人に向いています。
一般的な金融商品は元本割れ(預けた総額より減ってしまう)のリスクがありますが、明治安田生命の「つみたて学資」にはそれがありません。
ただし、こうしたローリスクな商品は、返戻率がとても低いというデメリットもあります。
ですが、明治安田保険「つみたて学資」は、学資保険商品の中でも返戻率がトップクラスに高いのが特徴です。
子どもの教育資金を積み立てていく中で、【安心と返戻率】の二兎を追いたい人にオススメできる商品と言えますね。
明治安田生命「つみたて学資」の死亡給付金について
被契約者である子どもが万が一死亡した場合には、死亡給付金が支払われます。
明治安田生命の「つみたて学資」において、死亡給付金が支払われるケースは次の2つです。
≪ケース1≫
毎月の支払いが続いている中で死亡した場合
この場合、【設定されている毎月の保険料×実際に支払った年月数】(=①)の計算額が死亡給付金となります。
支払った実費分が還ってくるということですね。
≪ケース2≫
支払いが完了したのちに死亡した場合
このケースでは、下記のどちらか大きい金額が選択されます。
- ①の金額から、既に受取っている保険金を差し引いた額
- 明治安田生命が設定している責任準備金(※)
支払い総額と受取り総額の差し引き分と同額、もしくはそれ以上が還ってくるということですね。
※責任準備金とは?
契約する学資保険のタイプによって異なるため具体的な数値を出せませんが、次のような計算式が使われます。
・保険金、給付金の支払い額 - 契約者から受け取る保険料の金額
明治安田生命「つみたて学資」の評価【良い口コミ・悪い口コミ】
返戻率が高かった
保険商品って長年支払ってリターンが来るものじゃないですか。
でも、その中で家族構成の変化や子供の成長に合わせて支出も増えてと考えると、とにかくリスクの低い商品を選びたかったんですよね。
学資保険の内容はどの会社もあまり変わらないので、いかに返戻率が高いかをポイントに置いて探しました。
色々と探した結果、全期前納だと最大109%、毎月の払込でも105%前後と返戻率が高めに設定されている明治安田生命の「つみたて学資」に決定。
さすがに一括で払い込めるほどリッチではないので、毎月16,000円を10年間払う内容でコツコツと貯めていくことにしました。
強制的に貯められるだけでなく、最終的に少し増えるのは嬉しいですね。
子どもが15歳になるまでに払込が終わる
制服や教科書、部活動費、修学旅行に積立などなど、色々と教育資金が必要になる高校までに払込が終わっているから家計に余裕が出るのが目に見えていたので、明治安田生命の15年払込タイプに決めました。
10年払込とも迷いましたが、主人が40代後半ということもあり、月々の保険料が2万円後半だったので断念。(ほんとは中学までに払込完了しておきたかった。)
払込期間が18年の学資保険を勧めてくる会社も多いのですが、私としてはそれよりも早く払い終えていたかったので「つみたて学資」に決めてよかったな、と思っています。
シンプルで制度がわかりやすい
他社保険会社の学資保険では、保険金の設定額が50~1,000万円と幅があったり、教育資金の受け取りパターンが複数あったりするので、どの組み合わせが自分たちに合っているのか分かりにくかったです。
でも、明治安田生命のつみたて学資は200万円or300万円の保険金設定かつ、受け取りパターンが1つだけ、とシンプルだったのでイメージしやすかったのが良かったですね。
あれこれ難しく考えたくない人におすすめですよ。
担当者が内容を把握していない
新卒か若手か知りませんけど、担当者の商品知識が不足しすぎていました。
滑舌が悪いくせに早口だから何言っているか全く分かりません。
ある程度のシミュレーションを何通りか準備していなかったことにも主人は立腹していましたね…。
大手保険会社だから、全員が全員そんなたどたどしい営業さんではないとは思うので、今回は運が悪くハズレに当たったということでしょう。
担当者の対応が悪い
約束の時間に遅れてくるのは事情もあるし仕方ないと思いますが、言い訳ばっかりであまり良い気分がしませんでした。
そんな感じで話がスタートしたので、保険の内容なんて全く頭に入りませんでしたね。
担当の人が帰ってから営業所に電話でクレームを入れたら、平謝り&上司の人がお詫びに来たので会社自体は悪くないとは思います。
一括払込でも返戻率は109%
銀行の普通預金で貯めるよりはマシかな?とは思いますが、一括払込で109%はちょっと低すぎるのでは?と思いました。
とは言っても、自分で資産の運用はできない(失敗したら怖い)ので、外貨建ての養老保険はどうなの?と質問しましたが、担当者が外貨建て保険のことを詳しく知らないみたいで、学資保険をゴリ押ししてきたのには失笑。
とにかく、運用型の保険でガッツリと増やしたい人には不向きかな?と感じましたね。
明治安田生命の「つみたて学資」は大学の費用専用のシンプルな学資保険
大学の学費をしっかりと貯めたい人には、適した学資保険と言えるでしょう。
また、保険料の払い込みが、もっとも遅いパターンでも子供が15歳のときに終わるので、教育費にお金がかかる高校生の時期には保険料の負担がなくなる、というメリットもあります。
途中で解約しない限り、元本割れもなく安心して学資を貯められるのも、明治安田生命の「つみたて学資」ならではの利点。
商品内容に関しては悪い口コミも少ないので、大学の費用を重点的かつシンプルに貯めたい人にオススメです。
監修:FP林泉