貯蓄性の高い終身保険として人気のある『オリックス生命のライズ[RISE]』。
どんな保障内容で、具体的にどのくらい貯まる+増えるのか?気になるところですよね。
このページでは、オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の特徴(保険の概要・どのくらい増えるか?・メリット・デメリット)や口コミ評価を調査してまとめています。
また、どんな人に向いているか?向いていないか?についても解説しました。
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の特徴
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の特徴は、大きく3点あります。
- 終身保険なので、保険料は一生涯上がらない
- 多様な支払い期間と保険金額の設定が可能で、希望に応じたカスタマイズができる
- 貯蓄型生命保険なので、解約返戻金(戻ってくるお金)があるが、保険料は割安
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の保障内容としては、第一義的には「死亡保険」としての役割を持ちます。
加えて、短期払いを行う場合には、払込終了後の解約で、支払った金額よりも高い解約返戻金を受け取ることも可能です。
「死亡保障」だけでなく、「貯蓄」としての役割も持っているということですね。
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の解約返戻率は高い?低い?
途中で解約をせずに、設定した期間きちんと保険料の払込を継続すれば、高い返戻率が期待できます。
RISEには「低解約払戻期間」という仕組みが設定されており、これが払込終了前後の返戻率に大きな違いを生んでいます。
いつ解約しても返戻率が高めの仕組みだと、保険会社側としては早期で解約する人の保険金支払いのリスクも背負いながら、解約返戻金も相当分支払うことになりますね。
こうした保険会社側のリスクを減らしたのが「低解約払戻期間」です。
具体例を、RISEの加入者が1番多い30代の契約者かつ保険金500万以下のプランで計算してみましょう。
■30歳男性が、500万円の保険金を60歳で払込終了とするプランに申し込んだ場合
解約時 経過年数 |
返戻率 |
---|---|
5年 | 67.0% |
30年 | 76.9% |
31年 | 109.9% |
5年で解約すると67.0%、払込終了直前の約30年で解約した場合でも76.9%です。
一方、払込終了直後の31年目には、一気に109.9%まで跳ね上がります。
払込が終わるまでの返戻率は期待できませんので、支払期間の長さは加入時によく考える必要がありますね。
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]のメリットとデメリット
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]には、4つのメリットがあります。
支払い年数×保険金額の組合せが自由自在
RISEの保険料払い込みに関しては、終身払いと短期払いと大きく2つに分かれます。
■RISEの払込方法
終身払い | 被保険者が亡くなる、もしくは解約するまでずっと払い続ける |
---|---|
短期払い | 期間を決めて保障期間内で払い終える |
短期払いには、年数設定(10年払い、20年払い、等)と年齢設定(60歳で払込終了、65歳で払込終了、等)があります。
10年以上の短期払いもしくは終身払いの選択肢の中で、保険金額は200〜5,000万の間で100万円単位での設定が可能です。自身に合ったプランが選べますね。
RISEには貯蓄性がある
掛け捨ての方が保険料は安く済みますが、保険期間中何事もなく過ごせた場合は、保険料が戻ってきません。
ですが、オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]は、何かあった時は保障を、何もなかった時は返戻金を受け取れるので、どちらの場合にも対応しているのが◎
貯蓄型生命保険にしては掛け金が安い
貯蓄機能付き(返戻金がある形)の保険商品は、一般的には毎月の保険料がとても高くなる傾向にあります。
例えば、『30歳男性・保険金500万円・払込終了60歳』の条件で、複数の保険会社の試算をしてみたところ、毎月の保険料は約15,000円でした。
しかし、オリックス生命の終身保険ライズ[RISE] の場合、上と同じ条件で試算すると毎月10,870円と4,000円ほど安くなりました。
仮に30年払い込んだとしたら、約4,000円×12ヶ月×12年=約144万円安くなるんですね。
ほぼ同じ保障内容なのに、これだけ安く加入できるのが、RISEのいいところです。
充実の特約がある
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]には、次の特約が付いています。
リビング・ニーズ特約 | 余命6ヶ月以内の宣告を受けた場合、死亡保険金を前倒しで受け取れる特約 |
---|---|
介護前払特約 | 保険料払込終了後、かつ契約者が満65歳以上の場合に、要介護4もしくは5の状態になると、死亡保険金を前倒しで受け取れる特約 |
これらは生命保険では一般的な特約ではありますが、保険料が安めなRISEにも付いているのは嬉しいですね。
次にRISE のデメリットを2つ紹介します。
解約返戻率が100%を割るケースがある
様々な組合せが選べるのが魅力の1つではありますが、中には返戻率がお得にならないプランもあります。
上記の「オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の解約返戻率について」の項目で例に挙げた、30歳男性の保険金500万円の加入プランで、仮に10年払込の短期払いに設定したとします。
すると、30年払込の際に109.9%だった払込終了直後の返戻率が98.2%にまで落ち込み、100%を割り込んでしまいます。
RISEの「低解約払戻期間」という仕組み自体が長期間の加入を前提とした商品設計となっているため、10年や15年といった比較的短い払込期間で返戻金を高くしてしまうと、商品として成り立たなくなってしまうんですね…。
加入時にはシミュレーションをきちんと行って判断しましょう。
三大疾病の払込免除が無い
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の払込免除特約として、契約者が重度な介護状態になった場合の免除はありますが、三大疾病時の免除がありません。
生命保険では一般的なこの特約が付いていないのは、デメリットと言えるでしょう。
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の口コミ評価は?
貯蓄型なのに保険料が安い
保険って必要必要と思いながら、でも何もなかったら損な気もするなと思っていました。なので貯蓄型生命保険には興味あったのですが、どれも高い…。
今までは結局踏み切れずに断念してました。
でも、オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]は、低解約払戻期間というのがあって保険料を割安にできていて、お値打ち感があったので加入しました。
他の保険会社でシミュレーションした時に比べて月々の支払いも苦しくないので、入ってよかったなと思います。
返戻率がとにかく高い
返戻率が110%を超える保険を探していましたが、中々この大台を超える安全な商品って無かったんですよね。
個人的には、セカンドライフを充実させる目的で1000万円の返戻金を受け取るプランで考えていて、オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]だとどんな感じになるか?試しにシミュレーションしてもらいました。
30歳から60歳まで払い込むと、返戻率はちょうど110.4%。
希望を叶えられるプランでしたのですぐ申し込みました。
タイミングよく良い保険が見つかって良かったです!
保険金や支払い期間等、選択肢が多い
保険商品って、案外こちらが欲しいジャストのプランがなかったりするんですよね。
例えば保険金が200万とか500万とか多い印象ありましたけど、保険料との兼ね合いで400万円くらいにしたいのにな〜と思ってました。
その点、オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]は、保険金200万円から100万円刻みで選べるし、支払いの期間も選べて月々の保険料を確認できたのは安心できました。
さらに支払いも半年払いと年払いも選べて、まとめて払った方が更に安くなるってことで年払いを選択。自分が求めていたプランを選択できてとても満足しています。
中途解約すると、支払った掛金の70%程度しか返ってこない
「払込を終えてからの返戻率がとても良いから」と勧められて加入したんです。
確かにシミュレーションでも納得できたし、トータルではまあ満足はしてます。
けど、後々冷静に考えたら、中途解約のリスクがかなり大きいですよね。
今後私の事故や病気、妻の産休育休等で世帯収入が減る可能性もあり、その際に保険を解約したり、見直したいと思っても、返戻率を考えるとやめるにやめられないのはやっぱりリスクだったのかなと少し後悔しています。
インフレに対応できない商品
確かに高い解約返戻金は魅力だなと思いましたが、この保険って配当は無いんですよね…。
先のことは誰にもわかりませんけど、今が未曾有の低金利時代なら、今後金利が上昇することもあり得るわけじゃ無いですか。
その時にインフレに対応できませんでしたじゃあちょっと不安です。
RISEは金利上昇分に対応してない商品なので、蓋開けてみて損することにならないのかは気になりますね。
もっと良い学資保険があった
学資保険の代わりにもなるとプランナーさんに勧められて加入。
オリックス生命のプランナーさんがオススメするんだし、子供が生まれて学資保険は考えなきゃなと思ってたので良かったんですが、後々知り合いから聞いたところ、学資保険専用のもので返戻率がもっと高い商品があったので後悔しています。
別で生命保険は入っていたし、わざわざ生命保険の役割と二重取りをする必要が自分にあったのか、きちんと考えるべきでした。
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の口コミで分かったこと
保険料が格安であり、かつ色々なプランニングができて返戻率も高い点がユーザーさんにとっても魅力であることがわかりますね。
ですが、そうした「格安」「高い返戻率」の仕組みを支えている「低解約払戻期間」が、重荷になってしまう場合もあります。
実際一度契約してしまったら、払込を終えるまでは解約をしづらい心理的なプレッシャーも…。
また、返戻金の設定等が加入時の状態で固定になるので、インフレが進行すると、貨幣の価値が下がるため、返戻金の価値が目減りする可能性があります。
オリックス生命の終身保険ライズは学資保険として使える?
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]の短期払いは、最短10年払いからあるので仕組みとして学資保険に使えますが、返戻率が低い点から学資保険には不向きと言えます。
RISEの特徴は、低解約払戻期間を設定することで全体の保険料を抑え、長期間加入して払込をきちんと終えた人に多く還元する(返戻率を上げる)仕組みを取っていることでしたね。
それでは、契約者30歳男性・15年払込のプラン(学資保険の使い道を考えて)で計算してみます。
保険金額を500万円と設定した場合、返戻率が101.7%と、そこまで高くはありません。
ちなみに、保険金額を300万円とした場合は100.5%、保険金額を200万円とした場合には、返戻率が99.6%…。
あくまでも学資保険として考えるのなら、オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]は返戻率が低くなるので向いていないのがわかりますね。
学資保険を利用して教育資金を貯めたいと考えているなら、ソニー生命の学資保険を軸に検討しましょう。
詳しくはこちらで解説しています。
→ソニー生命の学資保険「学資金準備スクエア」
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]はどんな人に向いている?
RISEの特徴である<高い返戻率>を得ることを考えると、長期的な払込が前提になるので若い世代に向いている商品と言えます。
また、若い世代の家庭では子供がこれから大きくなり、教育費や生活費等の一番お金がかかる時期に差し掛かっていきます。
その中で、親である自分たちの病気や事故、万一の際のリスクが心配で、このRISEのような貯蓄型保険に加入を検討するわけですね。
一方で、子供が成人してしまえば、子供にかかっていたお金がかからなくなり、万一を考えて加入していた保険金額が不要となる(もしくは保険金が少なくても良くなる)場合がほとんどです。
したがって、今既に加入している保険商品との組み合わせの中で、万一の際の必要保障額が最も大きくなる子育て期をより手厚くカバーしたいと考えている人に向いています。
何事もなく子供が成人した時には、自分たちのご褒美としてオリックス生命の終身保険ライズ[RISE]での保険金上乗せ分は、高い返戻率で増やして解約時に受け取るのがベストな加入と言えますね。
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]が「低解約払戻期間」であることを考えると、
- 長期的な払込を考えている人(最低でも15年)→返戻金が元本割れするから
- 貯蓄しながらも子どものために手厚い死亡保障も用意したい人
- 定年後のセカンドライフのために少しずつじっくり貯めていきたい人
にピッタリだと言えます。
また、終身払いで掛け捨ての死亡保障は高いから今は医療保障しか付けていない…、という人の死亡保障として併用するのもアリです。
逆に、
子どもが5歳で今から教育資金を貯めたい
⇒ 大学入学まで13年しかないからこれから加入しても元本割れする
子どもの教育資金を確実につくりたい
⇒ 契約者が死亡すると死亡保険金は、遺族の生活費や環境整備に使用されるケースが多いため、教育資金を確保できない可能性が高い
短期で思いっきり増やしたい
⇒ 50年払い込みなら返戻率110%くらいになるけど短期ではムリ
といった人には不向きです。
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]は長期的に資産を作るためなら悪くない
なぜなら、解約返戻金を高くし、貯蓄の機能を高めるためには、保険料の払込期間を長く設定する必要があるからです。
例えば、RISEの保険料払い込み期間を、学資保険と同じように15年前後に設定すると、解約返戻金の返戻率が学資保険よりも低くなってしまいます。
また、払込の期間を長く設定したとしても、途中で解約をすると元本を大きく割ってしまうという特徴もあります。
オリックス生命の終身保険ライズ[RISE]は、十分な保険料払込期間を設定し最後まで払い込むと、返戻率が大きく増加するため、死亡保障を確保しつつ長期的な資産づくりができる保険です。
監修:FP品木彰