親が放置!スーパーで泣き叫ぶ子供を一瞬で黙らせた女性の対応


スーパーで泣き叫ぶ子供の気持ちがわかる猫野きなこです。

ある日、スーパーへ買い物に行くと、大声で泣き叫ぶ子供の声が聞こえました。声のする方へ行ってみたら「お菓子を買ってほしい」と駄々をこねて床に寝転がり、悲鳴に近い声で泣きわめいている4~5歳くらいの男の子がいました。

男の子の側に親の姿はなく、一人で放置されているので遠巻きに心配して見ている人が何人かいました。

私には男の子の気持ちがよくわかりました。それはかつて私も子供の頃に同じことをした経験があるからです。

私が子供の頃にスーパーで駄々をこねて泣いていた時、ある女性から声をかけられました。彼女が言った言葉を聞いた私は一瞬で床から立ち上がり、二度とスーパーで泣いて駄々をこねることはなくなりました。

当時駄々をこねていた子供目線の気持ちと、女性が子供の駄々をやめさせた言葉、子供がいうことを聞く親の対応方法を漫画と文章で紹介します。

子供が泣いて親を困らせる目的

私の経験上、子供が泣いて親を困らせる目的は『自分の欲求を泣くという行為で押し通したいから』です。

子供は大人のように自分の欲求を上手く言葉にできません。大人であれば『このお菓子がほしい15の理由』という欲求を伝えることができますが、子供には親に一度断られたら説得する術がないのです。

そうなると買ってもらえない怒りや悲しみを『泣く』という手段で親に伝えるしかありません。

親がどういうことをされたら困るのか子供はよく知っています。「親が困ることをすればその状況をやめさせるためにお菓子を買ってくれる」という悪知恵をすでに身につけているのです。

毎回スーパーで泣くたびに親がお菓子を買い与えていたら子供の欲求はエスカレートしていきます。1個だったお菓子が2個になり、高いお菓子を買ってほしいと言い始めます。

泣くのをやめさせるためにお菓子を買ってもらえたら成功体験として子供はしっかりと記憶するので、1度でも味をしめると後が大変です。

「前回はこれだけ粘って泣いて買ってもらえたから、今回はもっと大きな声で泣き続けたらすぐに買ってくれるかもしれない」と考え、床に転がってみたり声も大きくなったりと自分の欲求を満たす手段として親を困らせる行動は悪化していくのです。

親が放置するのは対策にならない

近くに親は見当たりませんでしたが、男の子が視線を向ける先を見るとカートを押しながら一人で買い物する母親らしき人がいました。

子供は泣いているうちに引っ込みがつかなくなってきます。お菓子が欲しくて泣いていたのに、親に放置されていると「親は自分のことなんてどうでもいいのか」と感じて悲しくなってくるのです。

そうなると力の限り泣いて親の興味を引きつけようとします。その結果スーパーで泣き叫ぶ子供が完成してしまうのです。

放置した結果、子供が悲しくなって暴走した状態になると、後でお菓子を買っても収まりません。「なぜここまでしないと親は私のいうことを聞いてくれないの!?」という別の怒りが湧いてくるからです。

親が放置するのは泣き叫ぶ子供には逆効果です。周りからも冷たい目で見られるのでやめさせる対策としてはあまりよくありません。

放置する親は育児放棄をしている?

放置する親は育児放棄
私の母親は「子供は泣いて暴れるもの」「無視していれば諦める」という考えで放置していたのですが、私がスーパーで見た子供の母親の顔は生気がなく疲れて見えました。

子供がいなかった当時はその母親に「自分の子供が泣いてるのに周りの迷惑も考えず放置か」と自分の母を思い出してイライラしたのですが、子供を産んだ今は彼女の気持ちが少し理解できるようになりました。

自分が望んで産んだ子供がいたら幸せいっぱいなのが普通だと考えていましたが、実際はさまざまなストレスの連続です。ホルモンバランスのくずれから産後うつになってしまう人もいます。

子供を生むと産後太りで体型がくずれ、美容院に行く暇もありません。子供を生む前には気を使っていた肌や髪、体型が悪化するほど自分にストレスを感じます。夜泣きや寝かしつけで寝不足が続くこともあり、ホルモンバランスの影響で精神的にも不安定です。

そんな状態で言うことを聞かない子供に正面から向き合うのはとても体力を使います。理想的な子育てをするためには心の余裕が必要なのですが、親も人間なのでメンタルや体調によって余裕がない日もあるのです。

もしかしたらあの母親は今まで何度もスーパーで泣き叫ぶ行動を止めさせようとした結果、子供に危害を加えそうなほど疲れてしまい、子供から離れて冷静になるために『放置する』という選択をしたのかもしれません。

「ちゃんと教育したらそうはならない」と考える人がいるかもしれませんが、発達障害で親の言うことをきかない『育てにくい子供』もいます。スーパーで見かけた程度でその子供が発達障害なのかどうかを見分けることはできません。

周りの迷惑を考えずにただ放置している親だと思ったら、育児疲れで精神的な限界に達してそうなってしまっている可能性もあります。

泣き叫ぶ子供を一瞬で黙らせた女性の対応

スーパーで泣く子供の対策漫画1

スーパーで泣く子供の対策漫画2

私が子供の時にスーパーで床に寝ころがって泣き叫んでいる時、目の前にある女性が現れました。

その女性の年令は50~60代くらいで、穏やかで上品な感じに見えました。彼女は「あらあら…どうしたの?こんな床に這いつくばって…」と私のすぐそばに屈み込んで顔を覗き込んできました。

私の中でスーパーは自分と母親だけの戦場になっていたため、突然知らないおばさんに声をかけられてビックリしました。泣くことも忘れて目をパチクリさせているとおばさんがニヤリと笑って私に言いました。

「そうやって泣いてたらお母さんがお菓子買ってくれると思ってるんやろ?」私の心を見透かした言葉にギクリとしました。

その後「情けない」と大きくため息をつきながらおばさんは私の目を見て言いました。「恥ずかしいからもうこんなことやめなさい?床も汚いよ。うんこ踏んだ人いるかもよ」

その言葉を聞いて私は床から飛び起きました。そしてそのおばさんから逃げるように母親の元へ走って抱きつきました。

母親は離れた場所にいたので「あら。泣くのやめてくれたの?」とのん気に言いました。私を「いつものこと」と放置していた母親に腹が立ちましたが、あのおばさんに自分のせいで親まで叱られるのは嫌でした。

おばさんが追いかけてきていないのを確認すると、母親の足に甘えてまとわりつきました。私の心臓は恥ずかしさでバクバクしていて、あのおばさんに言われた「情けない」という言葉が耳に残ってションボリしてしまいました。

自分でも情けないことをしているというのは子供ながらにわかっていました。しかし、子供の私にはお金もなく、親に媚びるか困らせることでしか欲しいものを買ってもらえなかったのです。

最初は親に媚びていましたが、そんな自分が惨めになってきて困らせる方法を選びました。困らせる方法で買ってもらったほうが親に勝利したような気持ちになれたからです。親を困らせる子供は負けず嫌いだったり、プライドが高いのかもしれません。

見知らぬおばさんは私を子供としてではなく、一人の人間として「情けない」と指摘してきました。その言葉で「子供だから許される」とずる賢く考えていた私はとても恥ずかしくなったのです。

その日から私はスーパーで泣いてお菓子を欲しがるのをやめました。もし同じことをしたら、どこかからあのおばさんが現れて「情けない」とまた言われるのが怖かったからです。

私は親の言うことはあまり聞かない子供でしたが、知らない第三者から言われた言葉によって自分も冷静になれ、「もうこんな恥ずかしい事をするのはやめよう」と思うことができました。

子供が言うことを聞く親の対応

子供が言うことを聞く親の対応
私はあのおばさんの対応でスーパーで駄々をこねる行為をやめることができましたが、都合よく注意してくれる大人がその場にいるとは限りません。親が子供にする対応として、私の弟が実践していた方法がよかったので紹介します。

弟の子供は泣いたら買ってもらえるという味をしめてしまい、出かける度に「買って買って」と泣くようになって買い物が満足にできない状態でした。

ある日、弟は子供の機嫌がいい時に「今後スーパーで泣いても絶対に買わない。泣いたらすぐスーパーを出るからね」と冷静に伝えました。

「その代わりにいい子にしていたとお父さんが感じたら、たまに買ってあげる」という提案に、子供は「わかった」とうなずいて指切りげんまんをしました。

その後1回だけスーパーで泣いたそうですが、最初の約束通りにすぐに子供の体を抱えあげてスーパーから出ました。子供も自分が泣いたらそうなるということは事前に聞いていたので「もう泣いても無駄なん」』と理解したのか二度とスーパーで駄々をこねなくなったそうです。

「泣いたら買ってもらえるかもしれない」という期待が少しでもあれば子供はいつまでも駄々をこねて泣きます。『泣いたらスーパーから出る』という行動を一貫して行うことによって子供に『泣いても無駄』と完全に諦めさせることが重要です。

『いい子にしていたから』という理由で欲しいものを買ってもらえたら子供も嬉しくなります。泣き叫ぶ方法で買ってもらうよりも、褒められて買ってもらえるほうが子供もきっと自分を認めてもらえたようで嬉しいでしょう。

まとめ

スーパーで子供が泣いた時の対応策を紹介しましたが、この方法で全ての子供が言うことを聞くようになるということはないと思います。

もし、スーパーで泣いている子供を放置している親がいたら、自分ではどうすることもできず周りのサポートが必要な状態かもしれません。

「好きで産んだのだから」「教育もできないダメ親」と親を責めることは簡単ですが、「どうしたの?」と話しかけた女性のように『社会全体で子育てする』という姿勢がなくなりつつあるのは少し寂しいなと感じます。

私はあの時、スーパーで駄々をこねていた男の子に勇気がなくて話しかけることができませんでした。親が変な人だったり、警戒心が強い人だったりすると「自分が責められるのではないか」という不安があったからです。

ただ、こういう社会の無関心から親の孤独感が増し、子供の虐待が生まれる可能性もゼロではありません。

虐待のニュースを嘆いたり親を責める人は多いですが、こういう状態の親や子供に対しては無関心な人がほとんどなのではないでしょうか。子供への虐待をなくすためには『孤独な親を作らない』ということが大切だと思います。

スーパーで泣いている子供と放置している親がいたら、今度は「どうしたの?」と声をかけられる大人になりたいです。

この記事を書いた人:猫野きなこ

猫野きなこアイコン猫と暮らしながら趣味でお絵かきしてるライターです。
ブログでは過去の体験談を漫画に描いたり、ダイエットレシピを公開しています。

ブログ:きなこ猫のスッキリ生活
    きなこ猫の不妊活ブログ
Twitter:@kinako22neko