アンパンマンのCMでもお馴染み「JA共済の学資保険」は、契約実績が約170万件を突破しており、お母さんたちに人気があります。
子どものための貯蓄だけではなく、もしもの時の保障もそれなりにあるのが、他の学資保険と違うところ。
このページでは、JA共済の学資保険の特徴や、口コミ評価などについて詳しく説明していきます。
JA共済の学資保険「こども共済」の種類と特徴
JA共済の学資保険は『学資応援隊・にじ・えがお』の3種類があります。
それぞれどのような特徴があるのか、見ていきましょう。
<種類1> 学資応援隊
JA共済の学資応援隊は、以前は『すてっぷ』という名前のプランが2017年4月にリニューアルされたもので、3種類の中で1番返戻率が高いプランです。
中学・高校・大学プランがありますが、ここでは学資応援隊の基本型である大学プランを例に紹介します。
◇掛け金…159,072円(年払い、口座振替)
◇払込期間…18歳まで
◇返戻率…104.7%
◇満期…22歳
◇支払総額…2863296円
◇受取保険金…3,000,000円
大学プランは名称通り、大学生活をメインと考えており18歳から満期の22歳まで、毎年60万ずつ合計5回学資金の受け取りができるので、授業料の足しになるだけでなく、サークル活動の費用やホームステイ費用などの補助として使えるのも◎
保険料は年払いのほかに月払いも選択できますが、返戻率が100.4%と年払いより4.3%も低くなってしまいます。
ただ、年払いで一気に支払うのは負担が大きいので、家計に余裕があまりない人は月払いにしておいた方が無難ですね。
<種類2> にじ
『にじ』は教育資金の貯蓄だけでなく、親と子どもに万が一のことが起こったときにも備えられる学資保険で、大学時だけでなく幼稚園入園からこまめに祝金が受け取れます。
(例)契約者(親)男性30歳、子ども0歳、基準額300万、満期22歳の場合
◇掛け金…年165,183円(口座振替)
◇払込期間…22歳
◇返戻率…82.5%
◇満期…22歳
◇支払総額…3,634,026円
◇受取保険金…300万円
学資金を受け取れるタイミングは
- 3歳…15万
- 6・12歳…30万
- 15歳…60万
- 18歳…90万
- 22歳…75万
の6回と細かく、入園・入学前に祝金が受け取れるのが魅力です。
災害や病気で子どもに万が一のことが起きた場合でも、
- 災害時…500万
- 病気…300万
と、一時金が支払われるので学資金だけでなく、万が一のときの保障を付けたいという方におすすめです。
<種類3> えがお
『にじ』と同じく、学資保険に子どものことを考え、万が一の保障がついているプランです。
(例)契約者30歳、子ども0歳、共済額300万、満期22歳の場合
◇掛け金…年175,176円(口座振替)
◇払込期間…22歳まで
◇返戻率…77.8%
◇満期…22歳
◇支払総額…3,853,872円
◇受取保険金…300万
『にじ』と同じく、6回のタイミングで祝金を受け取れるので金額は、上記を参考にしてくださいね。
『にじ』よりも
- 災害時…最大1,700万(15~22歳)
- 病気…最大1,500万(15~22歳)
上記のように万が一の保障がより手厚くなっているのが特徴で、掛け金は高くなりますが子どもの年齢が上がるにつれ、保障額が増えていきます。
ただし、『えがお』も『にじ』も返戻率が100%に届かないため、貯蓄を主に考えるというよりは保障を万全にしたいという方におすすめといえますね。
JA共済の学資保険「こども共済」のおすすめポイント
◇プランの選択肢が豊富
こども共済の中の『学資応援隊』は中学・高校・大学プランと3種類に分かれているので、よりライフスタイルに合わせたプランが選べます。
中でも『学資応援隊 大学プラン』はこども共済の中でも一番返戻率が高く、貯蓄性を重視する人を中心に人気の商品です。
- 返戻率を重視したい人…学資応援隊
- 学資保険だけでなく、万が一の保障をつけたい人…にじ・えがお
といったように、ニーズに合わせて選べるのが魅力ですね。
◇大学在学中の費用の足しにできる
『学資応援隊』の大学プランは、大学入学の18歳から満期を迎える22歳まで毎年学資金の受け取りができます。
一般的に多いのは、共済金を300万とし毎年60万もらうというスタイルですが、授業料や仕送りの一部として補っていきたい場合は共済金を400万に設定しておけば、毎年80万もらえるので十分でしょう。
大学といえば奨学金を借りるという方法もありますが、社会人になってからの返済が困難になり、自己破産に追い込まれてしまう「奨学金破産」が社会問題になっている現代では、学資金を多めに設定しておいたほうが子どもへの負担もなく安心といえますね。
JA共済の学資保険「こども共済」は何歳まで契約できる?
一般的な学資保険では、子どもの年齢が0~6歳までが契約できますが「子ども共済」は0~12歳までと長く、契約者の年齢も75歳までと広い幅があります。
契約者と子どもの年齢が広いので、晩婚化や高齢出産が進む現代で契約したくても年齢制限で無理という方はもちろん、出産後バタバタしていて学資保険に加入し損ねた人や、学資保険に頼らなくても貯められる!と思ったけどやっぱり無理だった…という人でも加入できるのが嬉しいですね。
JA共済の学資保険「こども共済」メリットとデメリット
◇メリット
- 年払いの返戻率が104.7%と高め(学資応援隊の場合)
- 子どもの万が一のときの保障もつけられる
- 契約者、子ども共に加入条件が緩い
◇デメリット
- 月払いや『にじ』・『えがお』を選択すると返戻率が100%を切る場合がある
- クレジットカード払いに対応していない
こども共済の「学資応援隊」で年払いを選択すると、月払いよりも返戻率が4.37%高くなるので、貯蓄をメインにしたいと考えている方にはピッタリです。
病気や災害時の子どもの、万が一に対する保障も充実しており契約者と被契約者の加入年齢条件がゆるいのも魅力ですね。
一方で、『にじ』や『えがお』は保障面では手厚いですが、元本割れを起こす確率が高くなり支払い方法も月払いは返戻率が低くなります。
また、子ども共済の支払いはクレジットには対応していないので、カードのポイントを貯めたいという方には残念と言えますね。
その点、ソニー生命の学資保険なら月払いでも107.2%の返戻率が期待できるため、貯蓄性に最も優れていると言えます。
詳しくは↑のリンクにて解説していますので、ご覧ください。
JA共済の学資保険「こども共済」が向いている人の特徴
返戻率が高く、複数のプランがあり
- 万が一のことを考え、子どもに保障も付けておきたい
- 払込期間を自分で選び、少しでも高い返戻率にしたい
と考えている人におすすめです。
学資保険は他の会社にも複数ありますが、『子ども共済』のように支払いを年払いに変更するだけで返戻率が4.37%も高くなるものは稀です。
ただし、年払いを選択するとその分1回あたりの支払額も高くなるので、急に給料が減って生活レベルを大幅に下げることになった…、とならないように家計との兼ね合いは必ずチェックしておきましょう。
マザーズセレクションに選ばれたJA共済の学資保険「こども共済」
JA共済の学資保険「こども共済」は、国内で子育て中のママたちが注目している商品やサービスを集めた『マザーズコレクション』を2017年に受賞しています。
子供を乗せながら快適に走れる“ブリヂストンの電動自転車ビッケ”や、赤ちゃんおむつの代表格である“花王メリーズ”なども受賞しているので、信頼度は非常に高いと言えるでしょう。
JA共済の学資保険「こども共済」の評価【良い口コミ・悪い口コミ】
子どもの将来を考え様々な学資保険のパンフレットを見ましたが、最終的に自宅の近くにある身近な存在ということで「こども共済」に加入しました。
年払いと月払い以外に、前期全納があったでの一括で払いましたが返戻率が3.2%アップと圧倒的にお得だったので、かなり満足しています。
返戻率が高いところを探していて、最終的にJAのこども共済に決めました。
貯蓄性を重視して探していた我が家にはピッタリで、大学生になったら学資金を毎年受け取れるプランを選んだので、進学・在学中の学費の足しにしていこうと考えています。
掛け金も手ごろでJAが破綻するようなこともないと思うので、安心しています。
子どもの加入年齢の上限が12歳と幅広い点に魅力を感じ加入し、貯蓄目的で利用しています。
概ね満足しているのですが、支払いで月払いを選択すると返戻率が低くなる点、クレジットカード払いに対応していない(ポイントを貯めれない)点が少し残念です。
JAの保険相談会で進学にかかる費用を知り、そこで初めて学資保険に加入しましたが既に上の子が小学生だったので返戻率はわずかでした…。
ただ、他の会社の学資保険だと子どもが3歳になったら加入すらできなくなる、という事をママ友から聞き、たとえ返戻率が低くても何かしらの学資保険に入れて良かったです。
生まれてすぐに加入すると返戻率は一番高いので、下の子は1歳か2歳のうちに入っておこうと考え中です。
JA共済の学資保険「こども共済」キャンペーン情報
「こども共済」では、決められた期間内に資料請求をした人を対象で、先着60,000人にJA共済オリジナルのアンパンマンお食事エプロンをプレゼントしています。
子どもが好きなアンパンマンのキャラクターで、実用性の高い食事用エプロンなのが嬉しいですね。
キャンペーンの応募はJA共済のホームページからの申し込みで、1家族につき1枚のプレゼントとなっています。
JA共済の学資保険「こども共済」よくある質問と回答
掛金1,000円で通院だけの場合は、1日あたり2,000円が支払われます。
(例)子どもが骨折をして、7日間通院した場合
通院1日2,000円×7日=14,000円 が支払われます。
保障内容には通院と入院も保障の対象になると記載されています。
創傷処理や皮膚切開術、抜歯など一部対象にならないものもあるので、詳しくはJA共済に問い合わせた方がいいでしょう。
子ども共済は「一般の生命保険料」に該当するので、払込証明書に沿って記載していきます。
「保険会社の名称等」となっているので、JA共済もそのまま記入して問題ありません。
JA共済の場合、割戻金が支払われるのは限られており大半の人は支払われません。
割戻金が発生する場合は、該当する月の領収書に金額が記載されているので請求したい場合は、窓口に行って確認して下さい。
平成28年4月から、子ども共済の引き落としの月払いは毎月25日に変更されており、他の日程では設定できません。
振替日が土日や祝日に当たる場合は、翌営業日に振替になるので忘れずに口座に入金しておきましょう。
JA共済の学資保険「こども共済」についてのまとめ
それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解し、目的に応じたプランを選ぶことが重要です。
選ぶ上で意識したいポイントは貯蓄性と保障性。
貯蓄性が高いプランは資産運用の手段としても効果的ですが、保障性が高いプランは万が一の備えとしての役割が大きい点は知っておきましょう。
ただし、貯蓄性と保障性は相反するため、どちらを優先するか?よく考えてから契約してください。
また、共済金の設定には何年後にどれくらいの資金を受け取りたいか?を検討することが不可欠です。
世間の評判や口コミを参考にするのも大事ですが、将来のお金の出入り・家計などの個人的な状況を考慮して判断した方がいいですね。
監修:FP大川敦士