学資保険と米ドル建て保険の違い【貯蓄したいならどっちを選ぶ?】

学資保険と米ドル建て保険の違い

学資保険と米ドル建て保険は、どちらも貯蓄を目的として契約することが多いですが、それぞれの特徴を十分に理解しておかなければ、貯蓄どころか逆に損をしてしまうケースもあります。

このページでは、学資保険と米ドル建て保険の特徴やそれぞれどんな人に向いている保険なのか?の説明と、おすすめの米ドル建て保険について紹介していきます。

学資保険と米ドル建て保険はどちらも貯蓄性は高い

それでは最初に、学資保険と米ドル建て保険の特徴を見ていきましょう。

学資保険は、主に子どもの将来必要となる教育資金を準備するための保険です。
保険金を受け取る時期、金額、回数は、入学や進学に合わせてある程度決められますので、教育資金が必要なときに合わせてしっかりと準備できます。

支払った保険料の総額よりも返戻金(保険金)の方が多く受け取れる保険もあり、返戻率の高さも魅力の1つです。

子どもの入院費を保障する医療特約や、契約者が亡くなった場合に以後の保険料を免除する特約などもあり、保障面も充実しています。

学資保険に関しては別のコーナーで詳しく説明していますので、そちらの参考にしてください。
【参考】学資保険おすすめランキング


米ドル建て保険は、保険料の支払いや保険金の受取などを米ドルで行う保険です。
そのため、円で払い込む場合の月払いの保険料円で受け取る場合の保険金の額は為替相場の影響を受けて変動します。

また、保険金は米ドルで受け取ることもできます。
保険の種類には終身保険、個人年金保険、養老保険があり、3種類とも不慮の事故や病気など、もしものときの保障としても活用できます。

学資保険と米ドル建て保険-どちらがどんな人に向いている?

円建て学資保険は、一定額の保険料を支払うことで、あらかじめ決まった額の保険金を受け取れます。
貯蓄重視で予定通りの保険金を受け取りたい人支払う保険料は一定の方がいい人などに向いているでしょう。

それに対し、米ドル建て保険は投資の要素があり、為替相場によっては保険金が増える可能性があります。また、その逆もあります。
そのため、多少の為替リスクを取っても、より多くの保険金を受け取りたいという人に向いています。

米ドル建ての保険で注目すべきポイント

米ドル建て保険を選ぶときには、次の3つのポイントに注目しましょう。

返戻率が高いか


返戻率とは、保険料の総額に対して受け取れる保険金の割合のことで、返戻率が高いほど支払った保険料よりも受け取れる保険金が多くなります。

たとえば、保険料を100万円支払うと返戻率105%の保険は、105万円の保険金を受け取れます。
返戻率120%の保険は、120万円とより多くの保険金が受け取れます。

財務力の格付けランクが高い保険会社か


財務力の格付けは保険会社の信用度を図る指標です。

ランクが高いほど、経営状態が良く、保険金の支払い能力が高い会社だと評価されています。

ランクはABCで表記されることが多く、AAAが信用度の最も高い評価となりA以上の信用度の会社は、安心だといわれています。

払込方法と期間をある程度選べるか


保険料の払込方法には、月払いや年払い、一括払いなどがあり、払込期間は5年や20年、60歳までなど保険会社によりさまざまです。

米ドル建て保険は為替相場の影響を直に受けるため、払込方法や期間をある程度選べる方が為替リスクを抑えることが期待できます。

この3つのポイントと照らし合わせて下記の米ドル建て保険のランキングを見てみますと、どの保険も為替相場が一定のときの返戻率は100%以上と高くなっています。また、財務力の格付けは5社ともにA以上の高い評価を受けています。

ソニー生命は、保険の払込方法と期限の自由度が最も高い点などが評価されています。

上手くいけばガッツリ増えるかも?返戻率が高い米ドル建て保険ランキング

1位 ソニー生命「米ドル建て養老保険」
保障と貯蓄を兼ね備えたこちらの保険は、死亡保障はもちろん、解約返戻金や満期保険金の内容も充実しています。

返戻率は為替相場が一定の場合でも115%以上と安定しており、5社の中でもダントツに高く、保険料の両替手数料が1ドルにつき0.01円と他社より安いのも魅力です。

2位 メットライフ生命「USドル建終身保険ドルスマートS」
こちらは米ドル建ての終身保険で、保険料を払い終えても一生涯の保障が得られます。

積立利率は最低3%が保証されており、為替相場が安定している場合では113%以上の返戻率になることも。

途中解約や減額が可能なので、受け取った返戻金を教育資金などに充てることができます。

3位 ジブラルタ生命「米ドル建終身保険ドリーム・ゲート」
こちらは0歳から10歳までの子どもを対象にした生存給付金つき終身保険です。

給付金は全部で4回、指定した日に受け取れますので教育資金等に活用できます。

ただし、給付金を途中で受け取る分、運用原資が減り返戻率が低くなるので注意。
一生涯保障のため、子どもの独立資金や結婚資金として貯めておくこともできます。

4位 アクサ生命「変額保険ユニット・リンク」
こちらは、保険会社が米ドルを含む外国為替や株式などを運用し、その実績によって保険金のドルベースでの金額も変動する保険です。

運用実績が安定しているときには20年で106%程度の返礼率が見込めます。

運用が上手くいかなかった場合でも、死亡保険金額(基本保険金額)は減額されません。
満期保険金額は運用実績により変動します。

5位 明治安田生命「米ドル建て一時払い養老保険」
保険料を一括で支払うタイプの養老保険で、保険期間は一律10年です。

一括払いの為、月払に比べ加入当初の運用に使える資金が多く、運用が上手くいけば高い返戻率が期待できます。

ただし、為替レートによっては10年後の返戻率が100%を下回ることもあり、契約するタイミングが重要です。

米ドル建て保険のメリットとデメリットを調査&まとめ

米ドル建て保険のメリットは、3つあります。
1つ目のメリットは、学資保険(円建て)よりも利回りが高い点です。
利回りとは、投資した金額に対する年単位の収益の割合のことで、利回りが高い保険ほど複利の効果があり効率よく資産を増やす運用が行えます。

2つ目のメリットは、同じ保障内容の保険と比べて利回りが高い分保険料が安く抑えられているのもポイントです。

3つ目のメリットは、保険金が米ドルでも受け取れる点です。
米国は日本に比べも金利が高く、為替変動のリスクを考えても米ドルで運用する方が資産を増やせる可能性が高くなります。

また、円安のタイミングで日本円に両替すれば、為替差益も得られ資産をさらに増やすことも可能です。
逆に、円高のときには米ドルで保険金を受け取ることで、その時点の為替差損を避けることができます。

一方、米ドル建て保険のデメリットは為替リスクがある点です。
為替相場の影響を受けるため、円に換算した場合の保険金額は保証されず予定していた金額より少なくなるリスクがあります。
また、円高が進むにつれて、予定していたよりも保険料が高くなったり、保険料の総額よりも受け取れる保険金額の方が低くなったりする可能性もあります。

日本円と米ドルを両替するときにかかる両替(為替)手数料もデメリットのひとつです。
日本円で保険料を支払うときや、保険金、お祝い金などを米ドルから日本円に両替して受け取るときにも、手数料がかかる場合があります。
手数料は1ドルにつき0.01円から0.5円ほどですが、大きな保障金額になるほど、その分手数料も多くなります。
保険会社によって両替手数料は異なるので、事前に確認しておきましょう。

米ドル建て保険は「一時払い」「月払い」どっちの方がいい?


保険料を一括で支払う一時払いは、加入当初から大きな額を運用に回せるため、月払いに比べ返戻率が高くなる傾向があります。

運用が上手くいったときには大きな利益につながりますが、1回で投資する分リスクも高くなり、運用がうまくいかなかった場合の損失も大きくなります。
そのため、保険料が安くなる円高のタイミングで契約することが重要となります。

資産に余裕があり、為替に対する相場観があると思われる人は、為替リスクをふまえた上で、資産の一部を一時払いの米ドル建て保険にあててみるのも1つの運用方法です。


月払いは、保険料を毎月に分けて払い込むため、一時払いに比べ為替の変動リスクを低く抑えることが期待できます。

まとまった資金がないという人や投資初心者の人でも、保険料の支払いを月毎に分散することで為替変動リスクを抑えながら計画的に教育資金の準備ができるでしょう。

貯蓄型保険は保険金を使う時期を考えて選びましょう

監修者:FP恩田雅之

今回は学資保険と米ドル建ての貯蓄型保険についてみてきました。

現在、この2商品の返戻率の違いは、日本と米国の金利差が大きく影響しています。

また、2つの保険の大きな違いは、為替リスクがあるかないかになります。
円高になった場合、米ドル建て保険の返戻率の高さから得られた利益より、為替で損失を出してしまうリスクです。

それを避けるには、円安になるまでドルで保有するという方法があります。
しかし、学資保険は出せる時期が決まっていますし、入学金や授業料も支払う時期が決まっているので、この方法が取れません。
その際に運よく円安だったら良いですが、円高だったら円ベースでの保険金額は減ってしまいます。

学資保険を含めて貯蓄型の米ドル建保険を選ぶ時には、返戻率の高さも重要ですが、為替リスクがあること理解しておきましょう。

監修:FP恩田雅之