学資保険とは?仕組みやデメリットなどを分かりやすく解説

学資保険とは?仕組みやデメリットなどを分かりやすく解説

「学資保険と普通の保険は、どう違うの?
「なんで預けたお金より多く返ってくるの?」
「学資保険と貯金するのはどっちがいいの?」

「子どものためにも学資保険には入っておきなさい」と親に言われたものの、お得かどうかよくわからない。
子どもの教育資金は貯めたいけど、保険や投資に関する詐欺で騙される人が多いし・・・

と、分からない金融サービスに関してどうしても臆病になってしまいますよね。

このページでは、

をイラスト付きで解説しています。

学資保険の基礎知識を学び、さらには得するタイミングや商品の選ぶポイントもチェックしておきましょう。

学資保険とは?しくみと種類を解説

学資保険とは、契約者が保険会社に毎月(※1)保険料を払い込み、満期時(※2)に学資金としてお金が戻ってくる、という内容の保険です。
(※1)年払い・一括払いなども選択可能
(※2)18年や22年なども選択可能

学資保険のしくみ

上記は、子ども0歳の時に契約し払込み開始、18歳の大学入学時に満期保険金が返ってくるタイプの学資保険です。
このパターン以外にも、子どもの進学に合わせて学資金がもらえるタイプの学資保険もあります。

大まかに以下の3パターンがあるので、どのタイプが良いかシミュレートしてみてください。

学資保険の種類その1 大学入学時+以降毎年もらう

子どもの大学入学までは別口でしっかりと貯めて、学資金は入学金や毎年の授業料などの一部として補填したい人に向いているプランです。

保険会社に長期間お金を預けていることになるので、返戻率(※)が最も高く、受け取り総額が払込保険料よりも大きくなる(=増えて戻ってくる)ことから、一番お得感があります。

(※)最重要返戻率(へんれいりつ)とは
契約者が支払う保険料の総額に対して、満期保険金や一時金(祝い金)として受け取れる合計額の割合のことを言います。
100%を超えていれば払い込んだ以上のお金が返ってくる、100%以下だと払い込んだ額以下のお金しか返ってきません。
貯蓄したいなら返戻率100%以上の学資保険を選ばないといけません。

学資保険の種類その2 大学入学時に全てもらう

子どもの大学入学時に一括で学資金を受け取れるため、入学金の負担を大きく軽減させたい人におすすめのタイプです。

18歳の大学入学時に1回、大学4年生の22歳に1回といった分割タイプも準備している保険会社もあります。

学資保険の種類その3 小中高入学時に少しずつ+大学入学時に多めにもらう

大学入学時を満期に設定し、それより前の小学校・中学校・高校といった進学タイミングで「入学祝い金」として少額を受け取っていけるので、子どもの成長とともに思い出もたくさん作りたい人にピッタリ。

満期を待たずにお金を引き出す形になるので、返戻率は100~101%で期待しているほど増えません。

また、分割で受け取るタイプのため、1や2のパターンに比べて大学入学時の学資金も少なくなります。
ゆえに、学資保険以外の方法でも貯蓄が必要となります。

学資保険は貯金にはないすごい保障がある

学資保険と言う割には、つみたて貯金のような説明ばかりで「保険(保障)」の役割が全く見えてこないのですが、多くの学資保険では「保険料払込免除」という保障が付帯しています。

契約者に万一のことがあった場合の保障「保険料払込免除」

あまり想像したくない例ですが、学資保険に入ったあと、契約者が亡くなるか、身体障害の状態(※)になった場合、

  • 以後の保険料払込は全て免除
  • 保険料を払わなくても学資金は満額もらえる

この仕組みを「保険料払込免除」といい、学資金の最大の特徴です。

※どの程度の障害なのか?は、保険会社によって違うので契約前に必ず担当者から説明してもらいましょう。

貯蓄+医療保障ありの学資保険も存在する

ここまでで紹介してきた学資保険はいわゆる「貯蓄型」で、貯める・増やすというのが一番の目的ですが、この他に「貯蓄型」の学資保険に特約として医療保障が付いた「保障型」というタイプも存在します。

一般的には次のような保障が付くケースが多いです。

保障型の学資保険に付いている主な保障内容の一例

  • 入院給付金:1日につき5,000円
  • 手術給付金:20万円まで
  • 通院給付金:1日につき1500円

など、一般的な医療保険の特約内容とあまり変わりません。

それなら、「保障型の学資保険を選んだ方がいいのでは?」と思いますが、実は特約を付けると返戻率が大きく下がってしまうんです。

例えば、保障型の学資金で受取総額を200万円に設定した場合、返戻率は72.0%前後になるパターンが多く、約56万円で医療保険に入っている計算となります。
18年払込だと月2,600円くらいの掛金で医療保険に加入していることになりますね。

医療保障は共済の方が安くて断然お得

ではここで、月1,000円と手軽な掛金で人気がある各都道府県の「こども共済」はどんな保障内容なのか?を見てみましょう。

こども共済の保障内容一例

  • 入院:1日につき5,000円
  • がん診断:50万円
  • 手術:最大20万円
  • 先進医療:最大150万円
  • 後遺症:最大300万円
  • 死亡:最大500万円
  • 第三者への損害賠償:100万円まで

共済なら、保障型の学資保険の半額以下の掛け金で、同等の保障を受けることができます。

死亡・医療保険は『各都道府県のこども共済』で備えて、こどもの教育資金は貯蓄性の高い『学資保険』でコツコツ貯めるのがベストです。

【参考】 → 返戻率が高い学資保険おすすめランキング

学資保険のメリットとデメリット

学資保険の最大のメリットは、子どもの将来のために教育資金を効率よく貯められること。

毎月強制的に保険料として払い込むので、浪費癖のある人でも貯蓄しやすいですね。

また、保険の内容によっては、掛金総額に+α(1~7%前後)が乗って戻ってくるケースもあるので、銀行の定期預金を使うよりお得な貯め方ができます。


デメリットとしては、学資金としてもらえるタイミング(子どもの大学入学時が一般的)にならないとお金が手に入らないという部分ですね。

タンス貯金や普通預金なら、好きなときに切り崩せて自由に使えますが、学資保険ではそういう細かな対応ができません。

もし、何らかの都合により掛金が払えなくなって、短期間で学資保険を解約した場合、保険金が全く出ないこともあるので毎月の払込う保険料は慎重に設定してください。

その他、学資保険のメリット・デメリットをもっと詳しく確認したいなら↓をご覧ください。

【参考】 → 学資保険のメリットとデメリット

返戻率が高い学資保険は具体的にどのくらい増える?

では「返戻率が高いソニー生命の学資保険3型」を例に、どれくらいの払い込み総額で、どれだけ増えて戻ってくるのか?どれだけ得するか?をシミュレーションしてみました。

■ソニー生命の学資保険3型 返戻率107.2%の受取総額

払込総額 受取総額 増えた金額
466,200円 500,000円 33,800円
932,400円 1,000,000円 67,600円
1,398,600円 1,500,000円 101,400円
1,864,800円 2,000,000円 135,200円
2,331,000円 2,500,000円 169,000円
2,797,200円 3,000,000円 202,800円
3,729,600円 4,000,000円 270,400円
4,662,000円 5,000,000円 338,000円

※契約者30歳、払込期間10年、月払いの場合(2019年2月4日の試算結果)

ソニー生命の学資保険は、受取総額の増減で返戻率が変わらないタイプです。
少ない額だからといって損をする心配はありませんが、やはり払込額が大きくなればなるほど受取総額も多くなります。

学資金の受け取り総額を500万円に設定すると、30万円以上も多く貰えるのは嬉しいですよね。
ただ、毎月の支払いが4万円弱になるので、あまり欲張り過ぎると学資金がもらえるようになるまでの生活が苦しくなるかもしれません。

少し余裕を持たせて、総受取額を200~300万円で設定するのがベストでしょう。

ソニー生命の学資保険の詳しい特徴や口コミなどをチェックしたいなら下記をご覧ください。

【参考】 → ソニー生命の学資保険について徹底解説

学資保険と一般的な預金で増えかたを比較

学資保険と一般的な銀行の定期預金はどちらがお得なのでしょうか。
銀行も色んなキャンペーンを実施しているから侮れないのでは?と思ったので、具体的な金額を設定して比べてみました。

銀行の定期預金で実際に増える金額をシミュレーション

銀行の定期預金も普通預金に比べると金利が高いイメージがありますが、実際のところはそこまで増えません。

他行よりも頑張っている

  • イオン銀行
  • 金利0.08%で200万円を預け入れ
  • 満期を10年後

に設定した場合、いくら上乗せされて戻ってくるのか?

計算をしてみた結果...

定期預金だと10年でたったの16,013円しか増えません。
しかも、税金が引かれると12,761円になります。

それに比べて返戻率107.2%のソニー生命の学資保険だと、増える額は135,200円となり、イオン銀行の例と比べると約10倍。
この返戻率を定期預金の利率に換算すると、約0.68%の金利が適用されていることになります。

学資保険で教育資金を貯める方がお得なのは、もはや言うまでもないですね。

学資保険と貯蓄型保険で増えかたを比較

生命保険の中には貯蓄を目的とした「貯蓄型保険」という種類の商品があります。
貯蓄タイプの学資保険とほぼ同じような内容なのですが、死亡や障害時の保障が付いているため返戻率がほぼ100%となることが多いんです。

それではまず、貯蓄型保険で人気のある『オリックス生命の終身保険RISE(ライズ)』という商品を例に、いくら増えるのか?計算してみます。

オリックス生命の終身保険RISE[ライズ]でどれだけ増えるかシミュレーション

オリックス生命の終身保険RISE[ライズ]で、保障期間中に死亡or高度障害となったら300万円の保険金が下りる、という条件で設定した場合、払込期間によって返戻率が以下のように変動します。

オリックス生命の終身保険RISE[ライズ]の払込期間と返戻率の関係

払込期間 返戻率 増える額
10年 97.50% -58,620円
15年 100.50% 13,860円
20年 103.70% 87,180円
35年 105.70% 136,830円

※契約者の年齢を30歳として2019年2月4日に試算

学資保険として使うのなら、子どもが生まれる前に加入して大学卒業時(18年後)にお金を受け取ることを考えると、払込期間を20年以降で設定するのは非現実的ですね。
15年払込の返戻率100.5%を選ばざるを得なくなってきます。

では、「払込期間を20年にして子どもが18の時に解約するのは?」と思うかもしれませんが、めちゃくちゃ損をしてしまうので止めましょう。

理由は、契約時に設定した払込期間よりも早く解約すると、返戻率が確実に100%を下回るからです。
(早期解約のペナルティと考えてください)

具体的に何円くらい損をするのか知りたい人は、オリックス生命の終身保険RISE[ライズ]を詳しく説明した記事で確認してください。

【参考】 → オリックス生命 ライズ[RISE]の詳細ページ

では、学資保険だとどのくらい増えるのか?を見ていきましょう。
当サイトでもおすすめのソニー生命の学資保険を例に出して説明していきますね。

ソニー生命の学資保険3型の払込期間と返戻率をシミュレーション

払込期間 返戻率 増える額
10年 107.20% 169,000円
18年 103.80% 92,680円

※総受取額250万円、契約者30歳として2019年2月4日に試算

返戻率を見比べてみると分かりますが、教育資金を効率よく貯めたいなら学資保険ですね。

教育資金を短期的に少し貯めるなら積立保険でもいい

1口5,000円(毎月5,000円)を積み立てて、5年間の払込で計30万円貯められる「じぶんの積立」という保険が、明治安田生命から発売されています。

この積立型の明治安田生命「じぶんの積立」は、

  • 1契約につき最大4口
  • 返戻率は最低100%
  • いつ解約しても損しない
  • 10年満期で返戻率103.0%
  • 年齢や性別によって返戻金が細かく変わらない

と非常にシンプルで分かりやすい保険内容が魅力です。

ただ、最大の4口(月20,000円積み立て)で契約しても、満期時の10年後でも約120万円しか貯まっていないので学資金としては少し心もとないかな?と感じますね。

学資保険に入るタイミングはいつがいいのか3つのパターンを比較

学資保険に入るタイミングは、家庭の経済状況にもよりますが、大きく分けて次の3パターンあります。

契約者や子どもの年齢が若いほど保険料が安くなるという特徴があるので、あなたのライフスタイルに適したプランを選択しましょう。

学資保険に入るタイミング1 子どもが生まれる前

現在、各保険会社が販売している学資保険は、子どもが生まれる140日前からの加入が可能であることが多いです。

生まれてからだとバタバタするから、じっくり考える余裕がなくなるかも…と不安な人は、早めに決めて入っておくと良いでしょう。

学資保険に入るタイミング2 子どもが生まれて3歳まで


学資保険の中には、子どもの年齢が3歳を超えると加入できないものもあります。

「あの会社の学資保険の方が返戻率が高かったのに…」と後悔しないためにも、子どもが3歳になる前に再度検討してみてください。

学資保険に入るタイミング3 子どもがある程度成長してから

子育てには何があるか分からないから、小学校高学年くらいまではお金を手元に置いておきたい!と考える人も多いです。

ただ、子どもの年齢によっては契約できない学資保険もあるので注意してください。

どのタイミングも長所・短所があるので、詳しく知りたいなら下記をチェックしてください。

【参考】 → 学資保険に入るタイミングや条件について

学資保険の選び方<注意すべきポイントも説明>

学資保険の選び方で一番チェックすべきなのが『返戻率』の高さです。

返戻率105%~107%なら学資保険としては文句ナシと覚えておくと良いでしょう。

ごく一般的な学資保険だと返戻率は104%台で、100%を切るものは逆に損をするから論外です。
(減るくらいなら銀行の普通預金に入れた方がまだマシですね。)

次に確認しておきたいのは、カスタマイズしやすい学資保険かどうか?です。
色んな要素(条件)を組み合わせて、自分や家族のライフスタイルに合わせて設計できる柔軟な学資保険だと、子どもの教育資金を無理なく貯めていけるので安心ですね。

実際にどんな項目があるのか?ざっと確認しておいてください。
学資保険を構成する要素や加入条件

  • 学資金を受け取るタイミング
  • 返戻金の総額
  • 保険金の払込期間
  • 契約者の年齢
  • 子どもの年齢
  • 満期の時期

これらの項目が変動すると『返戻率』も変わるケースが多いです。

例えば、「子どもの大学入学から毎年、分割で受け取って教育資金の一部として充当したい」と思っているのに、『大学入学時に一括でしか受け取れないタイプ』の学資保険を選んではダメだということです。

保険のために生活スタイルを変えるのではなく、こちらの希望が通りやすい学資保険を選びたいところですね。

学資保険は教育資金を効率良く準備できる最良の選択肢

監修者:FP品木彰

学資保険は、貯める年数・金額・増え方など『子どもの教育資金が効率よく貯まる』ように設計されているため、学資金を準備するという意味では、他の貯蓄方法よりも優れています。

ただ、保険会社によって学資保険の内容が異なるため、

  • 返戻率の高さ
  • カスタマイズのしやすさ

を確認して、自分に合った学資保険を見つけるのが大切です。

また、銀行の預金や貯蓄性のある保険(終身保険・つみたて保険など)で貯められない事もないですが、学資保険よりも貯まりにくく増えにくい(※)ので、そこまでオススメはできません。
※学資保険の契約条件を同じにした場合

執筆・監修:FP品木彰

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